中国・王毅外相「安倍ちゃんは日中関係の根幹を破壊した。歴史問題も領土問題も妥協の余地はない」

歴史・領土「妥協の余地なし」＝安倍首相をけん制－中国外相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014030800174

　【北京時事】中国の王毅外相は８日、北京で記者会見し、日本との関係に関して「歴史と領土という二つの原則的な問題で妥協の余地はない」と言明した。
安倍晋三首相を名指ししなかったが、歴史問題と沖縄県・尖閣諸島（中国名・釣魚島）をめぐる対立で日本を強くけん制した。　

　王外相は、１９７２年の日中国交正常化の際、「歴史・台湾・釣魚島などの問題で重要な了解と合意を得ており、これらが国交正常化の前提となった」と説明。
その上で「最近の日本の指導者による一連の言行は、中日国交正常化の精神に背くものであり、両国関係の根幹を破壊した」と批判した。

　さらに「当時の侵略の歴史を覆すならば、国際社会や世界の平和を愛する人たちも絶対に我慢せず、見逃しもしないと信じている」と語り、
日本の指導者に対して「人類の良識や国際的な道理の最低ラインを尊重するよう望む」と訴えた。

　王外相はこのほか、「第２次世界大戦勝利の成果と戦後国際秩序を共に守り抜く」ため、ロシアとの間で２０１５年に
「反ファシズム戦争・抗日戦争勝利７０周年の祝賀活動」を開催し、その成功に向けて準備を本格化すると表明した。